蓮について
~泥中から美しい花を咲かせる蓮~
蓮は植物のなかでも、もっとも古いもののひとつです。およそ1億4000万年前に、すでに地球上に存在していたといわれています。
蓮の花の花言葉「救ってください」
蓮の花の命(4日間)
蓮の花の最適な観賞時間は、朝7:00~9:00頃までです。
*午後には美しい花を見ることはできません。
1日目
開花初日は午前6時頃から花弁が開きはじめ、3~4cmほど開いたのち、
8時頃には閉じはじめ、つぼみの状態にもどります。
午前5時00分
午前9時00分
2日目
早朝より咲きはじめ、午前7~9時頃には満開になります。
花はもっとも美しいときをむかえ、やさしい香りが漂います。
そしてまた、つぼみの状態に戻ります。
午前5時00分
午前7時30分
3日目
2日目と同じ経過をたどり、最大に開きます。受粉しためしべは黒っぽく変化し、花の色が光退色します。昼頃には閉じはじめますが、閉じかけたまま夜をむかえます。
午前5時00分
午前7時30分
4日目
7時頃には完全に開きます。
早いものでは8時頃から散りはじめ、昼にはすべての花弁が散っています。
午前7時30分
午前9時00分
午前11時00分
蓮の特性
蓮は、花、実、葉、根、茎などによって全体が構成されています。
花托から果托へ
花の中心部にできる花托(果托 かたく)が特徴的で、その形状が蜂の巣に似ていることから、「はち巣」となり「はす」とよばれるようになったという説があります。
花弁が散ったあとの花托
水分が飛び乾燥をはじめた果托
花托は、花弁が散ると生長しながら果托に変化します。同時に、受粉しためしべも成熟して褐色化し、硬い果皮を持つハスの実になります。
古代蓮の里売店では、果托を乾燥させ販売をしています。ドライフラワーアレンジなどのインテリアに使えます。
蓮の葉の荷鼻(へそ)
中央部から放射状に
葉脈がはしっています。
美しい花を咲かせた蓮の地下茎は、秋になると生長がとまります。やがて、翌年の発芽にそなえて栄養をたくわえます。
レンコンは、地下茎が肥大したものです。
ハスとスイレンの違い
ハス | スイレン | |
---|---|---|
分類 | ハス科ハス属 | スイレン科スイレン属 |
花の咲き方 | 水面から葉と花を高く伸ばし咲く | 水面に浮かぶように咲く |
増え方 | 長い地下茎(越冬用の太った地下茎を レンコンという)が分岐して株数を増やす |
種子で増える |
開花時間 | 早朝に開花し、昼には閉じる | 熱帯性・・・昼咲きと夜咲きの両方 温帯性・・・昼咲き |
花の終わり方 | 開花から4日めに花びらが散る | 花びらを散らすことなく、 閉じたまま水中に没していく |
花弁の色 | ピンクか白、あるいは黄色(北米原産) | 青色や紫、真紅など、 交配により創出されている |
種子 | 大型のもので約2cm (花托あり) |
小型で数ミリ (花托なし) |
葉 | 浮葉、立葉、巻葉など 撥水性がある |
浮葉 撥水性なし |
ハスは現在、食用蓮と観賞蓮(花蓮 はなはす)に分けられます
観賞蓮 | 食用蓮 |
---|---|
観賞蓮は、鉢植えや池などで栽培されており、 花を観賞するために育てられています。 |
食用蓮はみなさんがご存じの食べる 蓮根(レンコン)になります。 レンコンは地下茎で、蓮田で栽培されています。 |
世界のハス ~自生種は2種のみ~
ハス | キバナバス | |
---|---|---|
原産地 | 熱帯、温帯東アジア オーストラリア北部 |
北米東部 南米北部 |
花色 | 紅、白 (斑、爪紅) |
黄色 |
花蓮を育てる
花蓮を栽培するには・・・
- 蓮の実から発芽させる方法 と、
- 種レンコンから育てる方法 があります。
種レンコンから栽培した方がやさしいですヨ!
植えるときの要点
【植え付け時期】
3月下旬から4月初旬が適期です。(幼芽が動き出す前に植えよう!)
【容器】
睡蓮鉢などの大きめの鉢(直径40~50cm、深さ30cmくらい)を用意しましょう。
1.土づくり
用土(田の土や畑の土)に水を入れてから、土がとろとろになるまでていねいに混ぜる!
↓
これに有機化成、硫酸苦土、有機石灰 (例 チッ素:リン酸:カリウム 3:5:7)などの肥料で
元肥(もとごえ)をつくりよくかき混ぜて準備しておきます。
<<種レンコンからの栽培の場合>>
2.レンコン選び
種レンコン選びのポイント
- 3節以上あるもの
- よく肥大したもの
- しっかりした頂芽(ちょうが)を持ったもの
3.植え付け
50リットルの水鉢に、用土を20cm入れます。
↓
水を10cm入れます。
↓
レンコンを頂芽を傷付けないように壁面から鉢底まで沈めます。
4.追肥
立葉が数本出たころ追肥(例 チッ素:リン酸:カリウム 1:1:1)を用土にまきます。
花が散り、葉が枯れだすまで与えます。
5.日光浴と水分補給
植えてから毎日早朝にシャワーなどで水をあげ、水をかきまぜます。(水分補給、酸素補給)
ハスは日光が大好きです。たくさん日の光を当てましょう!
休眠期(秋、冬)も日光に当て、水をあげます。(水があれば越冬できます。)
<<実からの栽培の場合>>
2.発芽させる
蓮の実の果皮は硬く、発芽しにくいので、発芽を助けるため、実の底部(穴のあいている方)をヤスリで果皮だけを削ります。
↓
水のはいった容器(コップなど)に入れ、
水温を26~27度に保てば1週間ほどで発芽します。
3.植え付け
幼芽が4~5cmに成長したところで、元肥をほどこした容器に植えます。
(鉢・用土・水は、種レンコン植え付け時と同じ)
植えるとき幼芽が水面に出ないようにします。
4.追肥
立葉が数本出たころ追肥(例 チッ素:リン酸:カリウム 1:1:1)を用土にまきます。
花が散り、葉が枯れだすまで与えます。
5.日光浴と水分補給
植えてから毎日早朝にシャワーなどで水をあげ、水をかきまぜます。(水分補給、酸素補給)
ハスは日光が大好きです。たくさん日の光を当てましょう!
休眠期(秋、冬)も日光に当て、水をあげます。(水があれば越冬できます。)
ハスを育てるポイント
- 1日に7~8時間は日に当てよう!
- 休眠中も日光に当ててね!
- 夏は毎日早朝、水分補給と酸素補給!
- 休眠中(秋、冬)も、水を補給 しよう!
- 肥料は与えすぎないでね!
古代蓮の里